朝の電車の中でヘッドホンからの音漏れが気になった。
クラシックやジャズなど耳障りにならない曲ならいいが、たいていは、ハードロックだったりヘビメタだったりする。
まぁ耳障りにも好みがあるから、クラシックやジャズが耳障りで、ハードロックやヘビメタの方が落ち着く人がいても不思議ではない。
僕自身、ときにはハードロックやヘビメタが聞くときもあるが、僕にとっては聞きたくないときのハードロックやヘビメタは、やはり耳障りである。
こればかりは仕方がない。
しかし、本日、音が漏れて聞こえてきたのはテクノである。
微妙である。
そこまで耳障りでもないと言いたいところだが、耳障りと言われれば耳障りである。
しかし、音の漏れている方向を見た瞬間、耳障りという表現を忘れてしまう。
美女なのである。
美女がテクノを聞いちゃいけないというわけではもちろんない。
そのギャップを言っているのである。
もう音漏れ問題などどうでもよくなってしまうのだ。
why?
思わず英語を使ってしまいそうだった。
どうして、あなたがテクノなの?
思わずひざまずいてしまいそうだった。
しかも清楚な服装の美女なのである。
その格好はクラシックかきれいな歌声の女性ヴォーカルじゃないのか。
音漏れ現象の場所違いではないかと何気なく周囲を見回したが、やはり彼女からのようである。
風貌と音楽のジャンルのギャップは音漏れを気にさせない。
僕も老人になったら、ガンガンヘビメタを鳴り響かせながら電車に乗ってみようかなぁと思う。
「あの人、耳が遠いから仕方がないよね」
と言われそうだが…。
「ヴィトンに行こう」と言われて、到着したら、この店だったというくらいのギャップだったのである。

















